ペダリング効率 アニキ編
解析する前に参考データが必要なので、参考データをご紹介します。マトリックスの吉田選手です。彼はトラックもやっているのでペダリングはとても上手いです。個人的には日本でもトップレベルだと思います。
http://yoshidahayatonara.com/?p=202
その吉田選手の「回すペダリング」のベクトルデータはこれ。
※どんな状況で走っているか分かりませんが、このデータだけで判断します。
268wなのでL3〜SST位でしょうか。ペダリング効率は77.2%なので事実上満点だと思います。相当上手いですね。気にするポイントは5〜1時までのところですね。下死点でのトルク抜け具合と10時から早めに推進力に変わってます。流石プロですね。
次に「踏むペダリング」です。
これでペダリング効率は56.8% 踏んでいるとは言え、6〜11時にバックトルク(青ベクトル)が無いのですし1時から踏み始めてるので良いと思います。304wなのでSSTからL4下位かな。
さてアニキのデータです。
文挟から田野セブンとの事でアップダウンがありますがペダリングバランスはほぼ50:50。ケイデンスは90rpm
ペダリング効率は左57.3% 右47.4%
左右で10%差異はバックトルクのベクトルの長さと1時のベクトルの有無ですかね。
左は理想的なデータだと思います。右で10w近くロスしてるのが勿体ない感じですね。
右脚の改善ポイント
・左右バランスの感覚はそのまま。
・右は上死点の際、左よりもひざの位置が低い可能性あり。
(股関節周りのストレッチ。可動域を広げる)
・右だけ1時から2時までやや前に押し出す感覚のペダリングを試してみる。(左は無意識にできていると思われます。) やる時は登りが分かりやすいです。
http://lovecyclist.me/3ways-of-pedaling/
「ペダリングとフォームのコツ」の足裏の土踏まずをやや前に押し出す感覚。
実はこれブリッツェンの増田選手や高橋店長も登りでは前に押し出すペダリングなんです。
アラシロ選手のペダリングは腰が安定していてとても参考になりますね。
肝心なのはやはりレース中の苦しい場面をシッティング、ダンシング(ペダリング)を織り交ぜながら、脚を疲れさせない=脚を残すのが理想的と考えます。ヒルクライムは特にそういった場面が多いですしね。
と、偉そうにアドバイスしちゃいましたが、自分もまだまだまだ出来ていないので頑張りますよ。